駐妻Nがドイツの市民学校(VHS)に通学していたときのことや、ドイツ語学習、ドイツでの生活について思うさまに書き連ねております。
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A2を修了した中国人クラスメートがA1-2から再履修する羽目になった理由

こういう話もあるんだよ、ってことで。

 

彼女はA1-1で私と同じクラスでしたので、本来であれば6月頃にB1修了テストを受験しているはずでした。しかしA1-2で再びクラスメートに。
彼女の身に何が起こったのか?

端的に言うと、「A1-2以降に転校したVHSの授業レベルが低すぎ」だったということでした。
私たちの街にはVHSの校舎がいくつかあります。A1-2に進んだ段階で、彼女はお子さんの送り迎えに便利な校舎に転校したそうです。
しかし、クラスの人数が30人を超える大所帯(私たちの校舎は10名程度)、先生が宿題の添削をしてくれない(一瞥してサッと○をつけるだけ!)、ラテン系の生徒とばかり喋っていて授業が全然進まない、挙手しても全く指名してもらえない等不満だらけの授業内容だったそうです。

彼女の友達も同じ先生で同じような目に遭っていたそうで、これ以上ここにいてもB1のテストにはとても受からないと思ったとのこと。
そしてA1-2から再び学びなおすことにしたのだそうです。
彼女はビザの関係上B1の取得が必須とのことで、これが最後のチャンスと言っていました。

統合コースは、そもそも移民に強制されるものでないうえにドロップ率が高いことで、その存在意義が問題になっていると聞きます。先生も不足しているそうです。
状況の改善はなかなか難しいかもしれませんが、彼女のように遠回りを余儀なくされる生徒がこれ以上増えないことを願いたいです。